中川監督77歳の時の作品で遺作。前作『お勝兇状旅』から13年経過していましたが、中川監督が持つ独特の美学が遺憾なく発揮されています。老監督の作品とは思えない斬新な映像ですよ。 ATGの映画なので、製作費は当然少なく(1千万円強)、大きなセットは作れず、群集シーンも撮れない(登場人物はたった3人)という制約の中で、それを逆手にとった画面上の工夫は前衛的ですらあります。 開巻の緞帳芝居の舞台シーンにおいて、おちか(宮下順子)、大九郎(石橋正次)、小平次(藤間文彦)の男と女としての関係、おちかという女の存在を簡潔に、しかも見事に描いています。 “女”そのもの、“男”そのものをこの三人に集約し、人間の持つ“業”を具象化しています。他の登場人物が必要ないんですね。中川監督の脚色の巧さが光ります。 それと、カメラがこれまた素晴らしい。撮影を担当した樋口伊喜夫とい...

  1. 疯死 10.0分
  2. 女士邀请函2 10.0分
  3. 飞行员2024 10.0分
  4. 醉后一拳 10.0分
  5. 插翅难飞 10.0分
  6. 鬼眼 10.0分
  7. 天涯明月刀1976 10.0分
  8. 拳击 10.0分
  9. 青春万岁1969 10.0分
  10. 春暖花开1968 10.0分