青森県青森市。八甲田の山麓(さんろく)で、寂れっぷりはなはだしいラーメン屋を営む49歳・服部 徹(吉田栄作)。唯一のメニューは、28年前に廃止された青函連絡船の名物「海峡ラーメン」。徹がこのラーメンにこだわるのは、ある“後悔”をあの船に残してきたからだ。ある日、認知症の老の老人(平泉 成)を連れて店にやってきたのは、明(大西信満)・ゆみ(田畑智子)という怪しげな男女。「元連絡船・八甲田丸で海峡ラーメンを作ってくれ! 思い出の船が当時のままよみがえれば、彼の記憶も取り戻せるはずだ!」。突然の頼みに戸惑う徹だったが、かつての“後悔”が、彼を八甲田丸の調理場へと向かわせるのだった。 ……なーんてイイ話に見せかけて、明の正体は金銀財宝をねらうトレジャーハンター!! 真の目的は、老人だけがありかを知る“津軽海峡の宝”!! 果たして、八甲田丸はよみがえるのか? 宝は...